無料で古紙回収を行っている業者の仕事内容は、企業やオフィス、個人などから古紙回収を行い、それらをリサイクルできる段階まで工程を踏むことです。古紙は今あらゆるところで回収されています。自治体での回収は、回収ステーションなど指定された古紙の持ち込み場に直接持っていくもしくは、一般ごみの回収のように決まった曜日に引き取りに来てくれる自治体もあるようです。前者は24時間捨てられる場所も多いのですが、離れた場所にある場合は運ぶことへのハードルが高めです。以前より自治体は古紙回収にちからを入れていますが、その理由は自治体の予算になるからです。その街を運営する予算になるため、市民に古紙回収を呼びかけています。
回収業者は大きく分けてふたつに分かれます。古紙を集めるだけの業者と、古紙を集めて自社工場に持ち込み製紙メーカーに持ち込める状態までいくつかの工程を踏む会社です。前者は個人で運営しているところも多く、業務内容はいたってシンプルで分かりやすいでしょう。後者は、回収した後にリサイクル製品として古紙が使えるようにするため、大きな工場を設けており、敷地も広々としています。無料の回収はもちろん、自家用車を使って持ち込む個人にも対応しています。引っ越しなどで大量の古紙が出た場合は、古紙回収を無料でしてくれるこのような業者の存在はありがたいものです。
古紙が無料回収されると、一時的な保管所に運ばれます。この場所で分別作業されるのを待ちます。毎日多くの古紙回収が行われており、かなりの量の古紙が集まります。そのため、一時的な保管所が必要であり、持ち込まれた古紙の待機所となっています。その後、保管所から運ばれて、分別を行う場所に運ばれます。ひも取りの機械や手作業により、束ねられたひもが外され、種類の違う古紙が紛れ込んでいないか業者によってチェックが行われるのです。古紙といっても、新聞紙やチラシ、雑誌やお菓子の箱のようなものなどがあります。新聞紙であれば新聞紙というように、種類別に分別するのが基本ですが、実際には紛れ込んでいるケースがあります。この作業は意外と時間がかかり、アナログではありますが目視で行われるため、長年の経験が必要です。
分別された古紙は種類別にプレス機で圧縮され梱包されます。かさばっていた古紙もこの作業を行うことでかなり小さくなり、製紙メーカーに納入しやすくなります。その後、出荷を待つ保管所に運ばれ、製紙メーカーや海外への輸出のためにスタンバイし、順番が来たら出荷されるという流れです。
